会社沿革

初代は松任郷士二階堂氏の末裔で鍋屋の分家でした。そして名を與四平と名乗りました。
 酒造業は明治2年、三代目與四平が始めました。それまでは菜種油絞り油業を主力においていまし
 た。昔は安全を考えて大きな油壷は地中に埋めて使っていました。現在でも当屋敷を掘れば、その
 時使われた油壷が埋められています。その時から商標は「高砂」(松任の松に関係のある謡曲から
 とりました)を特級に、それと「宝養老」を使い始めました。
 昭和26年に会社組織に変更しました。
 昭和60年兼六酒造を引き継ぎ、商標「兼六正宗」及び「兼六」を追加しました。
 平成元年会長の配偶者の実家である金沢酒造を継承しました。
 商標「初ふね」と「金乃澤」も引き継ぐ事になりました。

酒造りへの思い

金谷酒造店は石川の米どころ、加賀平野の中心に位置する白山市で、明治二年より酒造りを営んでいます。小さな酒蔵ですが、「酒文化に貢献する」と言う、弊社の理念に挑戦し続けようと、伝統の酒造りを続けつつ、近年、土蔵を改装したフレンチレストラン「高砂茶寮」を開業し、日本酒とお料理のコラボレーションをご提案しています。
又、豊富な霊峰白山・手取川伏流水に恵まれ,酒造りに適した気候にも恵まれた環境にあります。
その豊富な水と酒造好適一等米と米麹を出来る限り手造りで醸していきます。

冬・蔵の四季

12月
【酒造店】
一番慌ただしい時期です。宴会、ギフトは「高砂」を飲んだことのない人に飲んでいただける良い機会、今からの酒屋にとってアピールチャンスです。
 お歳暮は大体、20日遅くても23日のクリスマス前に終了、クリスマスは日本酒の動きはかなり鈍くなります。26日から年始まわりに御年賀の酒が動き始めますが年末の大掃除が終わる29日以降が本番、天気次第です(雪のある年は晴れ間に一斉に、雨や雪の時は買い物に出る人は少ないようです)。
 28日以降から各神社への御神酒の納品し、仕舞いまわりでお得意さんを廻り今年を終えます。4日間の正月休み(31日~翌年1月3日)家族サービス、親戚付き合いに追われ疲れが取れないまま仕事始めになります。(宿命です)
 「高砂 大吟醸」白山菊酒認証酒を一年お世話になったあの方や、目出度い年の初めに皆で飲む酒として一押しです。
【蔵】
酒造りは、年内中に留添えまで終え正月は櫂入れ、温度管理の状態にします。

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